2007年09月15日

山寺薬師2 06旅の記録 第2日 5

 第2日 上越市内を走り回る  その5
        山寺薬師 2


 お地蔵さんの写真を撮り、振り向いて、階段を背にして、お堂を臨む。ちいさいなぁ、。。ここに薬師如来があるという。

 お堂に中に入る。正面にガラスケースがあって。その中に三体の仏像が安置されている。新潟県の文化財指定と書かれている。
 京都や奈良の国宝を見慣れている私には、いい作品=つまり仏像を美術工芸品としてみたときには、お世辞にもすばらしいとはいえない。しかし、そこはそれ、仏師が心をこめて作った、しかもこの高い場所に安置しているというところが、平地にある都会の中の仏像と違うところだ。

 ここに、親鸞は来たのだろうか。今のこの寺は江戸時代のものらしいが、修験道の修行の場でもあったようだし、かなり時代的には古いということだが、何せ記録のない親鸞のこと、来たかどうかはわからない。

 寺としての印象は、おそらく多くの親鸞研究者は寺として認めるという可能性は少ないように思う。親鸞の記録には一切出てこないところでもあるし。ただ、車で登ってきた道が飯山に抜けているということは、夏場なら、ここを通っていい山に抜けていったことも考えられるだろうが。。
 どうも、上越から長野に抜けるにはいろいろの山道が存在するようだ。どれもこれも峠を越さねばならない。都に行くなら昨日の親不知子不知を超えねばならない。つまりここは都に出るには、必ず難所を通らねばならないところなのだ。

 親鸞研究をするに当たっての価値はともかく、これだけの樹木に囲まれることはそんなに機会はない。つい先日ヒメホタルを見るために我が家の近くの緑地に行っているが、あそこは雑木林だ。こんな立派な杉の林ではない。もっとも花粉の季節には来れたものではないが、きれいな空気の中にしばしの時間をすごせたことは、命を延ばすことになるのではとも思う。

 さっき下で湧き水を汲んでいた夫婦も上がってこられた。仲のいいご夫婦のようだ。下りていかれるときは、手に手をとって下りていかれた。その後ろから一人の私がゆっくり降りていく。

 道の下りきるところに、小さな石の不動明王があるので、写真に収めた。下に折りきると、老夫婦が車を出そうとされている。そこに静岡ナンバーの車がやってきた。
 女性がお一人でこられている。老夫婦と入れ替わりに車を湧き水のところに停める。湧き水の前なので、写真は取れなくなってしまった。

 「湧き水なんて知らないから、ボトル持ってないよ。」なんて私がいったら、その女性が大変ご親切に3本のペットボトルのでかいのを下さった。「ありがとうござくぃます」といって湧き水を汲んで帰えった。
 件の女性は、ご主人が上越教育大に研修に来ているんだとか。その度にここに湧き水を汲みに。なれているようです。 生でも飲める水という話も聞いた。


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 トップの写真は、我が家の庭で、鳥達につつかれ実もなくなり枯れ果てた柿の枝です。人生も同じで、仕事仕事で突き回されてここまで来て、落ち着いたら、だんだん枯れていくんだという思いです。  
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