2007年09月24日

懐かしの坊守さんに・・ 06旅の記録 第2日 14

 第2日 上越市内を走り回る  その14
    林正寺で先代・坊守さんの遺影にhttp://
 団体さんは、外に出てバスに乗る前に、記念写真を撮っている。おば様方は姦しく、いや騒々しく集まって撮っている。ひとつのグループが私に撮ってくれという。断る理由もないから、撮ってさし上げることにした。念仏発祥の地 の碑をバックに、数人のおばさまがたを彼女らのカメラに収めた。

 団体さんは、バスに乗り、お帰りになる。なんか手をお振りになっているので、それに応えたのだが・・・・ 今夜は、赤倉ホテルだとか。

 住職と話をしようとしたが、住職はタクシーを呼んでいる。何でも寺に来客があるので、お帰りにならないといけないとか。
 何とか、お母さんの話をしたいというと、今年四月にお亡くなりになられたと。そして、、彼女がどんなことを外で話していたか聞きたいから寺まで来ないかとおっしゃる。私は私でお線香をあげたいのでおくことにした。私は、タクシーのあとをついて寺まで行くことになった。

 寺は大きなものなのかと思ったものだが、意外と小さく、古い住宅地の中にある。住職の話では、明治だか、昭和だの宗教の改革期に、本堂のない寺は罷りならないことになって、あわてて作ったということだ。

 本堂は、今ではどこにでもある真宗のお寺のものだ。古いものではない。阿弥陀さんの立像に手を合わせてきた。

 来客は、私と入れ替わりにお帰りになるようだ。住職は、私を奥の庫裏に案内された。まだそんなに古くはない仏間だ。仏壇の前に小さい写真が。あのお婆チャマの。もっと大きなものにしてあげればいいものをと腹の中で思ったものの、人のことは言えな。我が家では母の写真は飾っていないから。

 つい先日49日を済まされたばかりのようだ。これなら昨年、無理してでもあっておけばよかったものをと悔やむ。

 住職といろいろ話をした。彼は、母親が記念堂でどんなことをしていたのか知りたがっていた。家の中では、母親としての顔だったが、外ではどんなことをしていたのか、まったく知らないということなのだ。
 私は、あの1時間くらいの短い話を語った。そして、私の持っていた彼女の印象を伝えた。住職に喜んでもらえたと思う。
 
 私は、なぜ上越に来ているのか、親鸞が関東に行く際に越えた峠の話や、『女犯偈』についての私の思いなどの話をした。住職から得たものは、峠越えは18号線沿いつまり北国街道が一番楽ではないかと、飯山街道はきついとおっしゃる。『女犯偈』については私の思いと同感だともはなされた。

 1時間以上話をしていただろうか。夕日を見るべき時間まではまだあるにしても、まだこの当たりで見ておかねばならないところも多い。お暇することに。

 奥さんが始めのころお茶を入れてくださったのだが。どこかであったのか。そんなことはないということだった。

 車を出す際、住職は道路へ出て、ほかの車を見ていて下さった。この道、ひょっとしたら昔の街道だったかもしれない。

 車を祈念堂に戻すのではなく、一旦関川のほうへ走らせた。そして、関川に沿って海岸へ出て、安寿と厨子王の慰霊塔に向かう。そこにある琴平神社に参った。

 この琴平神社の境内で、男の子と女子が、花(レンゲ?)で冠を作っていた。女の子が指導しているようだが、男の子がうまくいかないことにいらだっているようだ。おとこのこは、しきりに『もう少し待ってよ』と哀願していた。こんな情景は、名古屋では見ることができないかもしれない。


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 トップの写真は、我が家の庭で、鳥達につつかれ実もなくなり枯れ果てた柿の枝です。人生も同じで、仕事仕事で突き回されてここまで来て、落ち着いたら、だんだん枯れていくんだという思いです。  
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