化石の戯言

　第3日　北国街道・１９号を走る　　その14　　
　　松本市内を歩く　JR松本駅

　荷物を置いて、ネット接続して、メールチェックをする。今日は金曜日、メールの数も少ない日だ。案の定、急ぎのものはなかった。
しばし休憩。今日は、毎度の松本の夜。夕食のご招待なのだ。約束は６時。まだ３時間ある。

　３時を15分くらい過ぎて部屋を出た。これから町の中を歩くのだが、まずはＪＲ松本駅に行き孫への土産をゲットしなくては。土産といっても電車の写真を撮るのだ。電車お宅の孫のためにホームに降りて電車の写真を撮るのだ。
ホテルの北から出て、公園を迂回して、百貨店の間を通り、この通ったところで左折した。これは失敗だ。右側に何か階段がたくさんあると思っていたら、松本電鉄のバスターミナル。百貨店ではなかったのだ。左折しないで、直進し、駅前の大通りに出るのが一番の繁華街を歩くことになったのではないかと思う。とはいうものの、もう駅前の南北の通り、おそらく昔はこれが国道１８号線だったのだろうと思う通りに出てしまう。
通りに出ることで知ったのは、名古屋へ行くバスもあるということ。

　駅前のロータリーを越え、駅の正面にたつ。久しぶりである駅に立つのは。ここ１０数年は、松本に来るときはいつも車である。電車で来たのはもうかなり前のことになってしまった。それにしても、この駅の雰囲気は変わっていないなぁ。中心部の再開発はされたが、駅そのものは変化は内容に思える。まあこの駅はドラマによく登場する。サスペンスものであれば「あずさ○○号」で犯人なり、被害者なりが乗ってくる。何故か長野には行かない。この駅の開田を降りて来るのだ。

　そんなことを頭に描きながら、階段を上がろうとしたら、お年を召した女性に声をかけられた。切符を買うところ聞かれたのだ。ん？どこだっけ?確か階段の上にあったかと思う。そう伝えると、御礼の言葉を残し階段を上がっていかれた。
　階段を上がる、真直ぐではない。正面から踊り場まで上がりそこで左折してまた上がる。このあがった先に出札口がある。ここで入場券を買い求める。この駅でも怪訝な顔をされる。皆さん見送りはホームでするのだろうか。

　記憶が遠くなってしまっているが、このコンコースはこんな感じだったっけ?　改札は、きれいになっていることだけはわかる。ただ、エレベータをつける工事をしている最中だ。
　ホームに下りる。このホームは、上りのホーム。中央線ではないことをしっかりと頭においておかないと恥をかく。新宿からあずさに乗って松本まで、これが当たり前だからなんとなく新宿から松本は中央線と思い込んでしまいそう。しかし、残念ながら中央線は「塩尻」までである。塩尻からは篠ノ井線なのだ。





　ホームには、中津川行きの普通電車が停まっている。中津川－松本間は本数も、車両も少ない。乗っている人も少ない。時間的なこともあるが、今は下校する学生たちの足くらいで、乗客も少ない。


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