2008年03月17日

北京



北京

 凶犯(きょうはん) 張平(ジャン・ピン)著 荒川啓子訳

 写真は北京の天安門です。昨年9月に北京を訪れてみて、中国の人たちは、とても頑張っていることが伝わってきました。街中に人や車があふれて活力に満ちていました。
 さて中国にちなんで、以前読んだ1冊をご紹介します。この本は傑作です。私は日本の文学作品でここまでの迫力をもつ書き方をした本を読んだことがありません。「凶犯」中国人 張平(ジャン・ピン)著、荒岡啓子訳。軍隊特殊部隊出身の国有林監視員主人公と違法に森林を伐採売却する村人たちとの闘いです。舞台は中国の厳しい貧困にあえぐ秘境の山村。十分な飲料水もない。
 事件発生時点を0とし、事件発生前、発生後を交互に記述しながら、描写が進んでいきます。私は今まで、そのような手法で書かれた本を読んだことがなかったので、新鮮に感じました。

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