2022年02月11日

たぬき いせひでこ 

たぬき いせひでこ 平凡社

 早朝の散歩をしていると、時おり、たぬきのたぶん兄弟姉妹たちであろうグループを見かけます。
 七匹ぐらいいるこの本のカバーの絵が、そのときのようすにそっくりです。
 そんなことがきっかけで読み始めた絵本です。

 読み始めて知ったのですが、2011年(平成23年3月11日)に発生した東日本大震災の地震津波のころに作者が体験したことを絵本にして描いてあります。
 観察日記のように、文章が添えられています。一年間の出来事です。

 豆だぬきはとってもかわいい。ころころとよく動きます。
 わたしが見た豆だぬきの体は、両手で、もてるぐらいの大きさです。(野生なので触れることはできませんが)
 豆だぬきは春先に見ることができます。
 絵本の7ページに、たぬきの親子、たぶんママとちびっこの絵でしょう。
 観察日記は緻密(ちみつ)です。
 小学生が学校で教わる理科の教科書みたい。

 たぬきたちは、夜行性のようで夜行性ではない。
 14ページから15ページ、昼間でも動き回るたぬきたちです。
 たぬきのいるところには、たいてい、カラスがいます。
 カラスも複数います。なにせ、どこも家族もちです。
 
 幻燈(げんとう):ランプとレンズで、影絵のように映像を映し出す。スライド。

 地震の年に起こった歳時記です。(一年間に起きた身の回りの出来事の記録。自然や人との関わりの記録)

 タヌキの兄弟姉妹は両親と別れ、作者と別れました。
 『一期一会 いちごいちえ』 人生は、どこにいても、一時的滞在地です。




 
 4匹ともあっちのほうを向いています。何があるのかな?
 とある朝の光景でした。

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