2023年03月07日

福岡大仏(博多 東長寺(とうちょうじ))

福岡大仏(博多 東長寺(とうちょうじ))

 愛知県に帰るために予約した新幹線の発車時刻待ちまでの数時間を利用して、夫婦ふたりで、櫛田神社(くしだじんじゃ)の見学に向かいました。
 櫛田神社は、博多駅から歩いて行けるところなので、夫婦二人で道路を歩いていました。
 途中、先日(1月16日)、ストーカー殺人事件があった路上の横を通りました。慰霊のための花束がいくつか置かれていました。痛ましい事件でした。
 博多駅前近くの、こんなに車や人通りが多い場所で、午後6時頃という仕事を終えた通勤ラッシュ時間帯に、なぜという不思議な思いがこみあげました。
 加害者は、脳みそがなにかに支配されていて、正常に自分の意思をコントロールできなくなっていたのでしょう。
 生まれつき脳みそに正常ではない部分があったのか、それとも、成育歴において、脳みその一部がうまく生育できなかったのかわかりませんが、小さいころに絵本の読み聞かせをしっかりやってもらっていれば、救われたかもしれないのにと、残念でなりません。被害者の方はお気の毒でした。ご遺族も無念でならないと思います。

 そのあと、櫛田神社(くしだじんじゃ)を目指して歩いていましたが、途中で、立派な武家屋敷みたいな建物が見えて、体が自然とそちらへ引かれて行きました。(なんだろう。見てみたい)

 『東長寺(とうちょうじ)』というお寺さんでした。福岡大仏という大仏さんがおられるそうです。
 黒田家という文字を見て、去年読んだ本を思い出しました。福岡黒田藩の藩祖となる黒田官兵衛(くろだかんべえ)が登場します。
『黒牢城(こくろうじょう) 米澤穂信(よねざわ・ほのぶ) 角川書店』
 荒木村重(あらき・むらしげ):織田信長の部下。1578年に摂津有岡城(ありおかじょう。兵庫県伊丹市)にこもって、織田信長に反発した。
 荒木村重と黒田官兵衛がからんだ物語でした。
 人はいかに生きるのか。人生哲学がありました。荒木村重に捕らえられた黒田官兵衛が自分を殺せと荒木村重に訴えるのですが、荒木村重は黒田官兵衛を殺しません。『生きる』。生きていたからこその、その後の福岡黒田藩の存在があります。



 あいにく福岡大仏の写真はありませんが、次の写真のレンガ色の建物の中に安置されていました。
 大仏さんにお参りをしたあと、大仏の足もとのまわりをぐるっと回る『地獄めぐり』というものを体験しました。
 数日前に、大分県別府市内で、温泉の地獄めぐりを体験したばかりだったので、博多に来てまた「地獄めぐり」で縁を感じました。
 大仏さんの地獄めぐりは、真っ暗で何も見えない部分を、左にある手すりにつかまって、右手で右側にある壁に触れながら少しずつ前進するという、けっこう不安で、怖い思いをしました。
 気が弱い人やこどもさんだとパニックになるかもしれません。
 人間はどうして「地獄」が好きなのだろう。
 明るい場所に出てきて、そんなことを思いつきました。



 境内(けいだい)にある五重塔(ごじゅうのとう)が立派です。
 梅の花がとてもきれいでした。
 若い外国人カップルの見学者が多いなと感じました。アジアの人もいましたし、西欧の人もいました。
 梅の花がきれいなので、男性がモデルさんを撮影するように、梅の花といっしょに、彼女さんを撮影されていました。
























 春が少しずつ近づいてきています。(訪問は、二月下旬のことでした)

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