2009年05月14日

奈良 雨の東大寺

奈良 雨の東大寺

 今年に入って、1月の若草山の山焼き、3月の東大寺二月堂のお水取り、そして今回5月と3回目の訪問になりました。また、今まで10年間に何度も東大寺を訪れているのですが、先回は初めて、雨降りの日の訪問になりました。そして、たいへん混雑していました。









 傘をさしながら初めて、大仏殿の前に設置してある八角燈籠を撮影しました。しげしげとながめたのも初めてです。創建当時のもので国宝です。もう1300年ぐらい前のものになります。表面の彫刻をながめながら、その当時には高度な文化をもつ社会が成立していたことがわかります。
 現代人は、現代の生活が歴史上最高のものととらえがちなのですが、どうもそうではないようです。古代の建築や絵画や彫刻を同じように制作できる人物が現代に存在するという話は聞いたことがありません。職人がいなくなって、機械化が進みました。 地球上に人類が登場してから3万5千年ぐらいが経つと思うのですが、1300年前、日本では、便利がいいとか悪いとかは度外視して、社会は高い技術水準を獲得していたとこの八角燈籠をみつめながら考えたのでした。

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