2020年11月07日

第31回新美南吉童話賞入選作品集 赤いろうそく

第31回新美南吉童話賞入選作品集 赤いろうそく 新美南吉記念館

 久しぶりに愛知県半田市内にある新美南吉記念館を訪れて冊子を購入しました。
 いいお天気でした。
 小学生の団体がバスで見学に来ていて、にぎやかでした。
 自分にもあんな小さなころがあったのだと。小さかったけれど、気持ちはおとなと同じでした。だれも助けてくれないから、自分のことは自分でやるんだと勢いづいていました。思い出してしみじみしました。





 作品集には、全部で19作品ありました。

「カンとネル」 のむらきみこ 最優秀賞受賞作
 発想のネタはわかりませんがいい作品です。
 カンは、サーカスの子ねずみで、ネルはサーカスの象です。
 孫とおじいさんおばあさんの関係のようにも思えました。
 人助けをする。地味な作業に愛情をもって取り組む。
 控えめに幸福を願う姿に感銘しました。
 体の大小や役割のバランスが保たれています。
 協力関係があります。 

*他の作品について
 動物が出てくるお話と幼稚園生や小学生の日常生活が出てくるお話があります。
 幼稚園生だったころ、幼稚園バスの運転手にあこがれていて、おとなになって、幼稚園バスの運転手になったというお話が心に残りました。
 こどもさんがつくったものでは、イスが意思をもっている作品が良かった。擬人法は好みです。
 記念館を訪れたこのころ、「ノンちゃん雲にのる」という物語を読んでいましたので、ノンちゃんという名前の女の子が小学校の入学式におばあちゃんからエナメルの白いくつを買ってもらったというお話に親近感をもちました。
 「そのねこは、人間が嫌いでした。」で始まるお話もパンチがあって良かった。

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